外壁塗装
色合い、キズなどの壁の変化、お客様の目に見えてわかるようになると要注意です。雨や風にさらされて劣化する外壁は、築年数と共にカビやコケ、爆裂や欠損など様々な劣化が見られます。 雨漏りや重大なクラックなどを引き起こす前に、塗り替えを行うことが大切です。
ひび割れ
コンクリートのひび割れにはいくつかの要因があると言われています。
それは未固化コンクリートが沈降する際に沈降を阻害するものがあればその位置にひび割れが生じる「コンクリートの沈降」、打設されたコンクリートが硬化しない間に型枠が変形して生じる「型枠の変形」、セメントに水を加えると化学反応をおこし硬化するさいに発生する「水和熱」、不同沈下や外力によって生じる「構造」、交通等による「振動」、コンクリートの配合―打設―養生の経緯に起因する初期の水和反応不足から起こり圧縮強度も出ない「初期亀裂」、コンクリートが水和物(水+セメント+骨材)であることから、時間と伴にコンクリートは収縮する「乾燥収縮」、鉄筋の発錆により体積が膨張しコンクリートかぶりを押し出してひび割れが生じる「鉄筋の発錆」です。ひび割れ対策には症状によって対応を考えます。
①パテ・シール工法(表面処理工法)
- ひび割れ幅が狭く、(0.2㎜未満)、挙動が少ないと予想される場合に施工する。
- 処理要領が簡便で有り、安価である。
- コンクリート躯体自体の耐力向上にはならない。
②Uカット+シーリング工法(充填工法)
- 表面処理工法では磨耗・耐食性などの面で不十分と考えられる場合に用いる。
- 防水性は良好である。
- コンクリート躯体自体の耐力向上にはならない。
③自動式低圧樹脂注入工法(注入工法)
- ひび割れの内部に注入されるので、コンクリート体の耐力向上。
チョーキング(白亜化)
チョーキングとは、紫外線などの影響により、外壁などの塗膜の劣化が進み、触ると手に白い粉がつく状態のことです。太陽光、日射、紫外線、雨や風などにより、外壁などの仕上げの塗膜から、劣化粒子が分解・離脱し表れる現象で、表面が次第に白く粉を吹いた状態のことをいいます。
サビ
錆(さび、サビ)サビとは空気や湿気などの作用で金属表面に生じる、 酸化物や炭酸塩などの皮膜。鉄の赤さび・黒さび、銅の緑青(ろくしょう)などです。塗装の膜を作るなどして進行を喰い止める必要があります。
漆喰などの割れ・はがれ
漆喰壁面に生じたヒビ割れの補修にはパテ、コーキング処理の2つが考えられます。室内壁面など日常、目に付く部位には平滑な処理が行いやすいパテ処理が向いています。ただし漆喰面やその下地が劣化して壁面に微妙な動きがあるような場合、パテ埋め部分に再びヒビ割れが発生することがあります。このような部位にはコーキングのほうが向いています。外装部位では雨水の浸入を防ぐためにもコーキングを使用したほうが良く、平滑感ではパテ処理のようには行きませんがヒビ割れと動きのある下地の処理に適しています。
色あせ
色あせ・艶引けは色々な要素が複合して塗装を痛めつけ、その結果として塗装が酸化し劣化してしまった状態です。また古くなってくると塗装内の油分が飛んで塗幕がカサカサになり、その状態も色あせ・艶引けとして目に映ります。これを風化と呼びます。色あせ・艶引けは酸化劣化、もっと経年した場合のそれは酸化劣化+風化と考えることができます。
カビ・コケ
紫外線や雨水等の影響で塗膜劣化が進行し、表面の色褪せ・コケの付着が発生しやすくなります。湿気等の影響により、コケの付着、カビの発生が見受けられるようになると家屋の美観を損ねます。
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